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「報告書」
―2006年02月18日

 加茂の星会長は、かつて町内会の防災資料集を作成した際、わざわざクリアファイルに一枚一枚はさんで配布したという。私なら、きれいな表紙をつけて体裁を整えてパチンと製本したくなるところだ。そうして出来上がった冊子をパラパラめくって「いいものができた」と、小さな心を満たしたい。

 しかし星さんは次のようにその意味を教えてくださった。

「防災の情報は常に最新のものでないと使い物にならないですよね。こうしておけば、新しいものを次々にはさんでいったり、取り替えたり出来るでしょう。見た目じゃないのです」

 言われてみれば、確かにそのとおり。しかし、現実にはなかなかそうはいかない。たとえば、公的な機関が出している調査報告書。すべてがそうだとはいわないが、調査のための調査になり、報告書のための報告書になっている(あるいはその後の政策策定のためのアリバイ作り)。作って終わり。税金です。

 学問の世界も同様らしく、「報告書」の類は「業績」にカウントされない(つまり研究者の「仕事」とは認められない)。専門知と日常知の境界の融解などということを言うのであれば、(本当ならば)調査協力者に直接フィードバックされる報告書も「論文」と同様に重要なものだと思うのだけど。

 さて、今回の町内会調査の報告書が完成した。私たち東北都市社会学研究会は、報告書をまとめて、はい終わり、などという姿勢では調査に臨んでいない。膨大なデータを開示するとともに、「読み物」としても読めるよう、ヒアリング調査の結果もふんだんに織り交ぜ、今後の町内会を考える上での論点を提示することにも努めた。したがって、今回の報告書は一つの新たな「始まり」となるものでもあるはずだ。「中間」成果をフィードバックし、そして、さらに調査は続く(これからもご迷惑をおかけします)。

 前回書くと宣言した私の考える町内会の今後については、調査結果を踏まえて報告書に書いてしまったので、ぜひとも報告書をご覧いただきたい。とはいえ、まずは調査に協力いただいた方にお渡しするのが筋である。その後、ウェブ上で公開されることになると思います。

 次回は、大学院と、行政と町内会の関係について。
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凧揚げ大会
―2006年02月08日

 町内会調査報告書作成の合間を縫って、日曜日に柳生南町内会の親子凧揚げ大会に行ってきた。

 去年は風がほとんど吹いておらず揚げるのに苦労したが、去年作った凧を持って家を出たときから、凧を通じて強い風を感じた。いつもなら寒いだけなのが、気が弾む。太陽も出ている。

 一緒に行った子と柳生の郊外店でお昼を食べ、いざ会場へ! 凧が揚がっているはずだから、それを目印に適当に歩けばたどり着くだろうと思っていたら、空をなびく凧が見あたらない。こんなに風が吹いているというのに!

 結局、少し遠回りしてたどり着いた。で、PTAの人に聞くと、「足がないとうまく飛ばないよ」。そうだ、長い足は邪魔だったから去年切ってしまったのだ。

 それでも残り物の紙をもらって揚げてみた。……風が強すぎても駄目なんだね。強風にあおられ田んぼの雪に突き刺さる、道路に激突する。ドラえもん凧が少し破れてしまった。

 とはいえ、焼き芋をもらい、日本酒をもらい、会長の欣也さんからは新しい凧を譲ってもらい、いろいろとご馳走にまでなった。

 問題なのはなぜここまで楽しめるのか、だ。勝手に舞台が用意されるわけはなく、当然裏で働いている方々がいる。田んぼの持ち主。薪を準備する。会場をセッティングする。焼き芋を買い出しに行く。たこの修理をする。ゴミ拾いをする。後片づけをする。

 これらすべてを町内会の役員の方が何も言わずにやっているのである。高齢の旧住民の方ばかりで、「ふんぞりかえっていばりちらして」いてもよさそうなのに、全然そんなところがない。

 会長に尋ねると、「みんな好きでやっているんだ。だから、こういうのが好きではない役員は来ていない。でも、それでいい。地域活動っていうのはそういうもんだ。押しつけてはいけない。役員は偉くない」

 町内会役員が高齢化しているのは確かだが、こうした元気な60代、70代の人が活躍している結果であれば悲観することはない。問題はもっと別な次元にある。人間関係のいざこざは世の常である。しかし、それが制度的な問題に由縁するとすれば?

 次回、町内会の今後のあり方について私の考えるところを明らかにする。ポイントは「官民協働」の本義と「町内会の自律性」である。


凧

傷む前の「仙台いか凧」
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