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ごみ捨ての問題と町内会の「正しさ」(1)
―2008年01月11日

昨年の9月より、マカオに滞在し現地社会の調査を行なっております。また、正月は香港の国際会議での発表がありましたので、新年の挨拶もままならずすっかり不義理を働いてしまっています。申し訳ありません!

また、ブログの更新が滞っております。いずれ、マカオの町内会である「街坊会」についても紹介したいと思っております(なぜ私が環太平洋アジアの地域住民組織の比較研究に取り組んでいるのかも含め)。よろしくお願いいたします。

今回は、出国前に私が途中まで参加していた山形の調査から、町内会の「正義」についてごみ捨ての問題と関連させて書いていきます。

ごみ収集について、多くの自治体では、地区ごとに「ゴミステーション」などと呼ばれる集積所が設置され、各住民は「自分の地区の」ごみ集積所にゴミ出しをすることになっております。そして、その集積所を管理するのは地区の町内会・自治会です(行政の依頼によって)。

そして、今日の町内会を悩ましているもっとも大きな問題が、このゴミ捨てにまつわる問題です。昨年3月に東北都市社会学研究会が行なった山形市町内会調査では、実に75.7%の町内会が「ゴミ処理」に問題を抱えており、そのうち67.5%の町内会が「町内会の自力で対応している」と回答しています(ちなみに「移動や交通の問題」が第2位で36.9%、「治安・少年非行・風紀の悪化」は20.5%)。

具体的には、どのような問題を抱え、どのように対処されているのでしょうか。そこで、山形の町内会の方々から実際にお話を伺ってみたところ、地域を支える人々の間に実にしなやかな秩序感覚が生きていることに気づかされました(もちろん、町内会の脱退者に対するゴミ捨て禁止といったことが一部地域で問題になっていることは承知しています)。

たとえば、ある町内会長は、今回の質問紙調査の自由回答欄で、次のような「保守的」な見解を述べておられます。

最近の街では種々の人々の出入が多くなっている為か、他の町内では町内会に入っていない方も居ると聞く。その場合は(会費を出す、出さないには関わりなく)(情報の得られないものは)「何の面倒を見なくてもいいという法律」でも作ってもらわないと困るのでないか。ゴミも出すことは出来ない等、普段は協力しない、黙っている。但し損得に関わるときだけは大きな顔をする。「個人情報保護」などというものの拡大解釈?の出来ないよう「共同社会を営む上では必要な情報(悪用しないことの保障付で)は開示しても良い」ということをPRして。又、憲法の「基本的人権」の項に(第25条)にそれには「基本的義務」の遂行が必要だ――位の事を追加してはどうだろう。(原文ママ)

町内会否定派の方々は、このような言葉を目にするや、「だから町内会はダメなんだ」と反応されることかもしれませんが、やはり、私としては、「なぜここまでのことを言わなくてはならなくなってしまったのか」という背景事情を省みることなく、自らの「正義」に拠って立って一方的な判断を下すことは慎まねばならないと思っています。

というわけで、この町内会長さんは、今回の調査に対しても辛らつなご意見をお寄せいただいていたこともあり、意を決して、お話をお伺いに行くことにしました。

(1.5)へ続く
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